「自分」を大切にすることは「私たち」で幸せになる一歩だ

こんにちは。cotonohaです。
好きな人の気持ちが分からない。どう向き合えばいいのか分からない。
「好きだからこそ辛い……」恋愛において切っては切り離せないお悩みを頂きました。
この辛い気持ちについて、編集長の古川から、いくつかの考え方をお話します。

 

遠距離の彼氏ともうどう接したらいいのかわかりません。

初めまして。23歳会社員です。
私には6歳年上の彼氏がいます。

出会いは職場でした。2年間同じ部署の先輩後輩として過ごし、今年の3月10日に晴れて付き合う事になりました。
そして3月末に彼は会社を辞めて地元に戻り、今は実家で母と姉と暮らしいているそうです。

一緒に仕事をしている時の彼の印象は「気分の上下が激しい人だな」でした。
さすがに上司の前ではなんとか抑えていましたが、それ以外の人の前ではピリピリとした態度を取ることが多かったです。

私も仕事中、何度もキツくあたられたりしましたが、不思議と彼を心から嫌いになることはありませんでした。
それどころか、私は違う人とお付き合いしているのにもかかわらず、そのお付き合いしている方ではなく今の彼が何度も何度も夢に出てきました。

私には彼とお付き合いを始める2週間前まで、4年近くお付き合いしている人がいました。
その方とは残念なことにお別れしてしまい、私はその方と別れた時本当に心が辛くて、仕事も手につかなくなるほど落ち込みました。

彼はピリピリしていない時はとても話しやすく親切なので、時折恋愛相談などはしていました。別れた直後も彼にすぐ報告しました。

そして別れて2週間後、2人だけで残業する機会があり、残業を終えて一休みしていた時に彼の方から告白され、付き合うことになりました。

付き合ってから1ヶ月は本当に優しく甘い時間が流れました。
4月の中旬までは同じ地域に住んでいたので、仕事終わりに私はほぼ毎日彼の家に訪れました。
その間彼がかつて仕事中に見せたようなピリピリや不安定な感情は私を含め周りに見せませんでした。

そして4月中旬、彼は私の住む場所から車で2時間半ほどの実家に戻り、そちらで新しい仕事を始めることになりました。

私も8月末で仕事を辞め、彼の住む所に引っ越して新しい仕事を始めようとしています(まだ内定もらえてませんが)

ところが彼が実家に戻ってから1週間もしないうちに、それまで毎日していた連絡がだんだん減っていきました。
私はできれば毎日連絡を取りたかったのですが、彼の方からの返事が絶え絶えになっていき、ついには私から何か送らないと彼と連絡が取れないような状態になってしまいました。

そのことについて話合ったのですが、彼曰く「こっち(彼の実家)に来てから、ずっと気分が下がっていてあまり連絡を取ろうと思わなくなった。姉や母と自室のない狭い家で暮らすのもストレスだし、愛情のない犬の世話をするのも苦痛である」と言われました。

でも、私から何か送られてくる分には構わないと言われたので、しつこくなり過ぎない程度に(だいたい2、3週間に1通)連絡を入れました。

ところが今月の初めに「おはよう」と連絡を送ったあと、昨日まで連絡は一切ありませんでした。

私は、彼の地元で先に一人暮らしを始め、後から彼氏がその家に一緒に住むという計画を立てていたので、そろそろその事について話したいと思い、昨日また連絡を入れてみたのですが「毎日忙しくて構っていられない。それと今日おばあちゃんが亡くなった」と言われました。

急に亡くなったとのことだったのですが、亡くなる以前は私が送った連絡について返事する時間は少しはあったと思うのです。

実際私の同期が1週間前に彼にLINEを送った時は、私には何も連絡を入れてくれませんでしたが同期には返事を送っていました。

私は、彼のことをなんとか理解しようと試みているのですが、うまくいきません。
彼自身も、気分が上がったり下がったりするのは昔からだと言っていますが、本人もどうしたら下がった気分が元に戻るのかわからないようです。不定期で上がったり下がったりするそうな。
そして実家に戻ってからはずっと下がりっぱなしだと。

私は彼とどう向き合えばいいのでしょう。
付き合ったばかりの頃は「この気分の上がり下がりは多分今の仕事を辞めたら減ると思う」と言われて安心していたのですが、やはり現実はそう上手くいきませんでした。

彼自身でさえ自分の感情をコントロールできないのに、私はどうすればいいのでしょう…。

まとまりなく長々と話してしまいましたが、どうかお力を貸していただけませんか。

 

A.「私たちが幸せになれる方法」を探していきましょう。

はじめまして。この度は、ご相談ありがとうございます。貴重な心の内を聞かせていただけて、とても嬉しく思います。

彼氏の気持ちが分からないと、本当に苦しいですよね。自分だけが愛してる、思っているのではないかという不安で胸が張り裂けそうになりますよね。

お話を伺っていて、もしかしたら、彼氏さんは家族との関係に悩まれているのかもしれないと思ったのですが、これまでにそうしたお話はされたことがあるのでしょうか?「愛情のない犬の世話が苦痛」というのも、家族との仲がうまくいっていないストレスからくるものなのかもしれないと感じました。

彼氏さん自身も「気分が上がったり下がったりするのは昔から」とおっしゃっていたことがあるようなので、おそらく、彼氏さんは長い間、ひとりで抱え込んできたものが色々ある方なのかもしれないなと思いました。その原因をすぐに全部話してもらうのはなかなか難しいかもしれないけれど、時間をかけて「自分は味方だし、話も聞くよ」という気持ちを伝えていけたら、おふたりの心の距離は徐々に近づいていくのではないかなと感じました。感覚的に、「私」や「あなた」が幸せになれる方法ではなく、「私たちが幸せになれる方法」を探していくと心の距離が縮まる気もします。

ひょっとしたら、亡くなったおばあさんは彼氏さんにとって、もしかしたら大事な存在だったのもしれないですね。もし仮に、おばあさんが彼氏さんにとって唯一、心を許せる家族だったとしたならば、体調などが気がかり&心の支えを失うかもしれないという不安で家族間のストレスがより増した可能性もあるかなと。おばあさんが亡くなる以前の連絡に返信がなかったのは、もしかしたら大切だからこそ、心配をかけたくなくて、抱え込んでしまった部分もあったのかもしれません。男性は辛い時ほど彼女には頼れないとよく聞くので、彼氏さんにもそうした面があったのかもしれないと思いました。

もし、彼氏さんの心に何らかの傷があるのであれば、おそらくこれからも気分の上下は繰り返されると思います。なので、この連絡がこないことを機に、今一度自分のお気持ちと向き合って、ご自身が今後、彼氏さんとどうなりたいのか、これからも同じようなことが繰り返されても変わらずそばにいたいと思えるのかということを考え、答えを出せていけたらいいなあと感じました。

もし、今回のような気持ちに何度なろうと寄り添いたいと思うのであれば、彼氏さんを責めずに今の不安な気持ちや、これからどうしていけば二人で幸せになれるのかを話し合う時間をもうけてみるとよいかもしれませんね。イライラしている時はつい、感情がむき出しになってしまったり、愛してほしい気持ちが募ってしまったりもすると思いますが、そうすると責められている…と感じて、彼氏さんのほうもしんどくなってしまうと思うので、できるかぎり「なんで○○してくれないの」より「○○してくれると私はすごく安心するし嬉しい」というようにプラス理由に変換して伝えてみるのと、より伝わりやすくなるかもしれません。また、もし彼氏さんが家族間の悩みで苦しんでいるのであれば、実家で暮らさなくてもいい方法を一緒に探していくのもよいのではないかと思います。

けれど、そうした話し合いすらも彼氏さんがスルーしたり、避けるようであれば、辛いかもしれないけれど、「離れる」という選択肢を選ばれる必要もあるかなと思いました。

こちらが悲しみや苦しみを訴えた時に、耳を傾けてくれない相手と頑張って交際を続けていくと心がすりへっていって、壊れていくように感じると思うんです。誰かを想える、愛せる気持ちは確かに大切で尊いものですが、そうした気持ちを優先しすぎて我慢をされてしまうと、どうしようもなく苦しくなって、自分のこともだんだん嫌いになっていってしまうと思うんです。(私も過去、さんざんな恋愛をしてきてそんな感じでした。。)それはすごくもったいないことです。あなたには、ちゃんと愛される価値があります。

なので、もっと自分自身を大切にしてあげるためにも、「ここまでは寄り添えるけど、ここから先は無理だから苦しくても離れよう」というマイルールを設けてみるとよいかもしれませんね。あなたはこんなにご自身が蔑ろにされて、苦しくても彼氏さんのことを考えられる優しい心をお持ちの方です。だからこそ、その優しさを頑張って自分にむけてあげてもいいのではないかと思います。

私自身の話で恐縮なのですが、大切にされない恋をしていた頃は自分が嫌いだったけれど、どこかで自分に幸せは似合わないから、こんな扱いでいいと思っていたことがありました。なので、話を聞いていて、もし、あなたの心のどこかにもそんな気持ちがあるのならば、ゆっくりでよいので自分を大切にしてくれる人を大切にできるような日々を築いていけたらいいなあと思いました。そして、大切にされる中で、自分が自分のことも「悪くないじゃん」って思えるようになったらいいなあ。

「続ける」と「別れ」のどちらを選んでも、きっと違った苦悩や苦しみがあるかと思います。だからこそ、少しでもご自身の笑顔が増えそうだと思う選択を選んでほしいと思いました。とても勇気がいるけれど、いつでも話は聞くので、これでいいと思える答えを選んでいただけたらなあと思いました。